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2015年12月

2015年12月24日 (木)

東洋陶磁美術館・鼻煙壺

 行ってきました、東洋陶磁美術館・夜間会館。
ガラス的に、鼻煙壺の話でもしましょう。
被せガラスがほくほくです。彫刻前提ゆえに全体的に肉厚なつくりになっており、塊感が強く、個人的に好みです。
 どれも素敵なのですが、少しだけ趣味で挙げてみようと思います。

 まず、黒ガラス金散し雕琢 蟋蟀(こおろぎ)文 鼻煙壺。黒ガラスの上に(おそらく)アベンチュリンガラスを散らし、壺とコオロギを彫刻してあり、きらびやかです。

 黄ガラス緑被せ 瓜唐草文 鼻煙壺。黄色く熟した瓜の上に黄緑色の葉と蔓のあるデザイン。彫刻の細やかさ、鮮やかな色合いがとても綺麗。

 ガラス以外も、
茶葉末鼻煙壺の、釉薬のきらきらとした緑褐色と、バランスの良い梅瓶型がとっても素敵でした。撫でまわしたくなるような程良いなめらかさでした。
 茶葉末釉:鉄により緑褐色に発色。焼成後の冷却過程で、釉中に微細な結晶が生じる。

 瑪瑙 金魚形鼻煙壺。まるくてちいさい。かわいい。読んで字のごとく、赤白の瑪瑙に彫刻で赤い金魚が表されています。

以上、挙げたのはほんの一部ですが、他にもガラスもガラス以外も良いものが揃っています。

 もちろん、鼻煙壺以外の通常展示も見ることが出来ます。結構空いており、展示品をじっくり眺めることが出来て良いです。
今なら飛青磁花生をにやにや眺めていても、周りの迷惑になりにくいですよー。
 飛青磁花生:国宝。グレーブルーの地に赤褐の鉄斑が飛んでいる。玉壺春型で、口・頸・胴にかけてのラインがとってもきれい。口部の繊細な薄さも素晴らしい。

2015年12月21日 (月)

大納言清澄をいただきました

 今日一つ、大納言清澄というお菓子をいただきました。
千鳥屋さんのものだそうです。

 小豆を水に沈めて凍らせたような見た目が、とてもすっきりとしてうつくしいお菓子でした。
すきとおった無色の寒天の中に、大納言小豆がぎゅっと閉じこめてあり、
琥珀糖等同様に表面が結晶化しています。この食感、大好きです。

 幸せな気分になったため、とりあえずリンクなど貼っておきます。
ごちそうさまでした。

千鳥屋宗家|千鳥屋の代表銘菓
http://www.chidoriya.jp/masterpiece/index.html#dns

2015年12月17日 (木)

金赤(紅)と金赤(緋)とブロンズ現象

 先日書いた金赤ガラスについての記事にて、
http://dzuscrap.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-5543.html
めざこさんに、色指定で赤を指定するときに『金赤』と書くと伺いました。
 ありがとうございます。

 で、見てみたところ興味深かったためまとめます。
結論から言えば、ガラスの金赤と印刷の金赤は別物でした。

 印刷における金赤は、ブロンズレッドとも呼ばれ、
マゼンタとイエローが大体1:1くらいの調合の、緋色寄りの色を指します。
 なぜこの赤に『金』の名がつくかというと、プロセスカラーCMYKの調合ではない、
特色の金赤インキが乾燥すると、塗膜表面に金色の光沢が現れるためだそうです。

 このように、ある種の顔料を用いたインキは、角度によって印刷面に金属のような輝きが浮かび上がり、この光沢をブロンズと呼びます。ブロンズの色は顔料によって異なります。この現象の原因はまだはっきりとはとはわかっていないそうです。

参考:
DICグラフィックス株式会社
「金赤」ってどんな色? ~インキのブロンズ現象~
http://www.dic-graphics.co.jp/navi/color/kinaka.html

2015年12月15日 (火)

左右非対称な航空機

 たまにはガラス以外の話をしてみます。

 かつて BV141 という飛行機があったそうです。
ついさっき画像を見て知ったのですが、非常に左右非対称な機体です。
胴体から乗るところだけを分離して右に配置したような見た目になっています。
非対称かわいいです。ちいさい玩具とか紙飛行機とか作りたい。

 ウィキペディア曰く、Blohm und Voss BV141 は第二次世界大戦中のドイツ空軍偵察機で、『良好な視界を持つ三座偵察機』を実現するための設計だそうです。
非対称な姿にもかかわらず、安定性と操縦性に問題は特に見られませんでした。
ただしエンジンあたりがよくなかったそうで、大規模な量産は行われなかったそうです。
 また、設計者であるリヒャルト・フォークト博士は、その後も多種多様な非対称機を提案していたそうです。
 個人的には良い趣味だと思います。

ウィキペディア BV141 (航空機) のページ
https://ja.wikipedia.org/wiki/BV_141_(航空機)

2015年12月13日 (日)

金は薔薇色、銀なら黄色

 金赤ガラスの話をしましょう。
読んで字のごとく、金によって発色する赤いガラスです。
かすかに青みを帯びた、鮮やかな赤色です。クランベリーレッドと表現する方もいます。

 百貨店へ食器を見に行くか、美術館でガラス器類の展示があるときにでも観覧すると、金赤であることが確実な金赤ガラスが見られるでしょう。

 金赤ガラスは、金自体が高価であり、発色も難しいためコストがかかりがちです。
金赤は、コバルトの青や鉄の青緑と違い、イオンでなくコロイドによる発色です。
金コロイドは、1 µm 以下の金ナノ粒子が分散している分散体です。金ナノ粒子は 10 nm 程度なら赤色です。それより小さいと淡黄色、大きくなるにつれて紫から青色となっていきます。イオン発色と違って溶けたら良しというわけではなく、粒径がかかわってきます。加熱加工している間に勝手に凝集して粒径が変わってしまうため、発色が難しくなります。

 コロイドによる発色は他にも銅による赤(銅赤・そのうちまとめたい)、銀による黄色が挙げられます。銀による黄色は、ガラスと銀が接した状態で熱して黄色くにじむ現象でなじみがある方もおられるのではないでしょうか。

 金赤のビー玉って自作するしかないかなぁ……。有る場所には有るのでしょうか。

アベンチュリンガラス

 アベンチュリンガラスとは、ガラスの中に銅の箔状粒子がきらきらとひかるものです。

 昔々、イタリアの工房で、一人の職人が融けたガラスの中に銅のかけらを落としてしまいました。ガラスが冷えて固まったとき、融け込んだ銅が析出して、微細なラメを混ぜ込んだような独特の煌めきが生じました。
 このガラスが、イタリア語の「偶然な(a ventura)」からとって「アベンチュリン・ガラス(aventurino)」と名付けられました。

 同じくアベンチュリンと呼ばれるキラキラした石が存在しますが、これはアベンチュリンガラスのように光るため、名を取ってつけられたものだそうです。

トンボ玉やガラス細工の、銅色にキラキラした部分はアベンチュリンガラスです。アクセサリーにも用いられています。手芸屋などでは、ゴールドストーン(茶金石:透明ガラスに銅)・ブルーゴールドストーン(紫金石:コバルトガラスに銅)の流通名でビーズが置かれていることもあります。天然石のコーナーにある場合が多いようです。

 個人的には、ブルーゴールドストーンの塊が、星空みたいで好きです。

 銅の代わりにクロムを加えた緑色のものも存在し、クロムアベンチュリンガラスと呼ばれるそうです。こちらはまだ見たことがありません。どこに売ってるんだろう……。

2015年12月 8日 (火)

コバルトガラスは信じていい

 コバルトガラス。酸化コバルトCoOを含んで青色をしたガラスです。有名ですね。
あの鮮烈な青色は良いものです。まさに瑠璃色!

 古くは正倉院の紺瑠璃杯から、今日では一山いくらのビー玉の青まで、
コバルトガラスは昔から広く用いられてきました。
着色力が強く、また比較的安価なだけあって、
幸いなことに身近なガラスの色の一つで有り続けています。
あたりで見かける青いガラスの中なら、シアンでもなく青緑でもなく、
掛け値なしに青と呼べるものは、おそらくコバルトによる発色でしょう。

 挙げるとすれば、現在使われている青色をした硝子食器の数々、青の遮光瓶、
シードビーズの真っ青な粒、切子の青いところ。顔料であるスマルト。
冴え冴えとした淡い青を呈する、エミール・ガレの「月光色ガラス」にも言及すべきでしょう。
冷たい清水のような、また秋の夜の空気のようなあの澄んだ色も、微量のコバルトによって発色しています。

 コバルトガラスの利用について、特筆すべきことがひとつあります。
500 ~ 700 nm の範囲に強い吸収を持つため、ナトリウムの 589 nm のオレンジの輝線を取り除く光学フィルターとしての用途があることです。炎色反応の観察で、ナトリウムの光にかき消される他の成分を見るときに用います。

 このためのコバルトガラス板は市販されています。つまり、コバルトによる発色であることが確かなガラスが入手できるルートがあるわけです。

 だから、コバルトガラスは信じていいのです。

2015年12月 6日 (日)

ALLガラスの人形・髪の案

実現できる気はあんまりしていないのだが、
いつか全てのパーツがガラスの人形を作ってみたい(もしくは入手したい)、と思っている。
まるでガラスの熱加工はやってこなかったので、きっと先は長い。

デリカビーズのシルクや、それに類する繊維質のガラスビーズを髪にすると、
しゃらしゃらした髪になってかわいいのではないだろうか。

2015年12月 5日 (土)

硝子色

板ガラスの切り口に見える青みの緑色を、個人的に硝子色と呼んでいます。
不純物である二価の鉄イオンの色であるわけですが、個人的には好きな色のひとつです。
合わせ鏡の、明かりのない廊下っぽさもとても好きです。
そのうち絵にしよう。

2015年12月 3日 (木)

空の青=石の月の青=オパルセントガラスの青

青空・ムーンストーンの青くひかるの・オパルセントガラス。どれもレイリー散乱の青です。
なのでオパルセントガラスのかげのオレンジ色は、夕焼けとだいたい同じ色です。

なお、ヒトの眼の都合で青が強く見えているだけで、
青より波長の短い紫も、もちろん良く散乱しています。
青空の色を作るとき、物足りない場合は紫を加えるとそれっぽくなるかも。

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